あらしのよるに

「泣ける」映画らしいから見に行こう!と誘われて見に行ったけど、まったく泣けず。
むしろこれまで見た映画の中でも最低に近い。

男(オス)同士の駆け落ち&心中ストーリーには違和感を感じまくりだったが、この際同性愛的な部分は大した問題ではない。それよりももっと大きな問題を感じた。
何が問題かというと、全編を通して大々的に謳われているこの映画の主題である「友情」の根拠のなさ。
そして、その友情のために簡単に家族やこれまでの仲間たちを捨ててしまっていること。
さらに何よりそれに対して何の疑問も抱かずに、無条件に大感動してしまっている人々。

映画の尺の問題があるにしても、友情の書き方は薄っぺらすぎるし、かつストーリーは狙いすぎ。
けど周りは声上げて泣いてるんだもんなぁ。

今日は自分の思いと周りとのギャップに、かなり衝撃を受けた。。。
みんなそんなに「感動」したいのかぁ・・・・

友情に関して、最後にあの名セリフをつけくわえておこう。

「友情は成長のおそい植物である。
 それが友情という名の花を咲かすまでは
  幾度かの試練・困難の打撃を受けて堪えねばならぬ。」

キン肉マン最終話より(実はジョージ・ワシントンの言葉)

造花の綺麗さに感動しまくる人々に、違和感を感じずにはいられません。