PRIDE無差別級グランプリ2006 2ndROUND


さて昨日はPRIDEに行ってきた。
会場、空席はややあるもののとりあえず満員。
PRIDEファンの異様な熱気に包まれているかと思いきや、
それほどでもなく。あれ、こんなもんか。


高田登場。人気絶大。猪木的。神になったなぁ。
しかしマイクはイマイチ。
そして有田のモノマネはやっぱりソックリだなぁ、
と高田本人を見てしみじみ。


オープニングV。
「奈落から、はじめよう。」
内容はまぁそこそこ。レベルは落ちてるものの及第点かな、
と、このときは思っていたのだが。。


全選手紹介。
花火・・・シュボッ。
えええええええ、ショボすぎる。
演出に一抹の不安を感じる。


・第1試合 エジソン・ドラゴvsパウエル・ナツラ
問題の煽りV。
・・・チープだ。チープ革命だ。
やはりフジが作るVとの差は歴然。
声も聞き取りにくいし、文字も読みにくい。
あまりのショボさにショックで試合内容は覚えてない。


・第2試合 中尾芳広vsイ・ウンス
笑顔の中尾。リアルに気持ち悪い。中尾キスより中尾RG。
まぁそれはないにしても、「PRIDE LOVE REVOLUTION」で
今更モーニング娘。ははもっとないだろう。
作りがチープなのはしょうがないにしても、センスがなぁ。
あまりのセンスのなさにショックで試合内容は覚えてない。


・第3試合 高橋義生vsビクトー・ベウフォート
まぁこれは煽りVだのどうだの言える試合じゃないな。


・第4試合 アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラvsアリスター・オーフレイム
煽りVによるとこの試合「リベンジ」がテーマらしいんだが、
誰かその前の試合覚えてる人はいるのでしょうか?
前の試合はもちろん、昨日の試合内容も覚えてない。


・第5試合 中村和裕vsエヴァンゲリスタ・サイボーグ
中村の入場の前に、ドンキの宣伝。
ドンドンドンドンキードンキーホーテー。
うわー、いかがわしい。
「洗練されたスポーツイベント」では感じられない
昔のPRIDEにあったいかがわしさを思い起こされる。


試合は中村の完勝。なんだけども、やっぱり面白くない。
何をどうやったらここまで面白くなるんだろう。
面白さとは何か、について改めて考えてしまう。



この試合の後、「ビッグサプラーーーーイズ!!!」ということで、
何が出てくるのかと思いきや、ヘビー級王者ヒョードルとライト級王者五味が登場。
何がサプライズなのかわからないが、とりあえずウェルター級王者も呼んであげてください。
ダン・ヘンダーソンがかわいそう!


・第6試合 アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラvsファブリシオ・ヴェウドゥム
ここからのGP2ND ROUNDが、結果だけでなく展開も予想通りすぎて困った。
やはり打撃勝負のノゲイラ。グラウンドになっても攻めあぐえる姿が印象的。
現状打破という意味でも、ここはファブが勝つぐらいのアップセットが欲しかった。


・第7試合 藤田和之vsヴァンダレイ・シウバ
「藤田よく耐えた」的なのはもういいんじゃないか。
島田、早く止めてやれよ。


・第8試合 ジョシュ・バーネットvsマーク・ハント
唯一工夫が見られた煽りV。
ジョシュの声の吹き替えになんと神谷明
「へのつっぱりはいらんですよ!」(違)
いつの間にか腹に肉が戻っていた姿や試合後ハシャギまくるジョシュの明るさは
どう見てもケンシロウよりもキン肉星王子。
まぁそれはいいとして、ファイターとしての心意気が見えたのはジョシュだけだなぁ。


・第9試合 吉田秀彦vsミルコ・クロコップ
中盤まではミルコ相手に前に出まくる吉田の姿勢は素晴らしい。
が、ローにまるで対応できずについにダウン。
どう見ても立てそうにない感じ。
そこで止めてれば、吉田よく頑張った!と終ってたところ
レフェリーが無理やり立たせようとしたせいで、
吉田の心折られた姿が際立ってしまった。
島田がメインの試合と会場のムードをぶち壊し。
グムー。




なんか煽りV中心になってしまった。
別に煽りVを見るために今までもPRIDE見に行っていたわけではないが、
やはりあれがあるのとないとでは試合直前の盛り上がりが全然違う。
場の雰囲気を重要性、映像の力、イベントの難しさを改めて実感。


場の雰囲気が出来てないまま、試合もバクハツすることなく
イベント全体が淡々と終ってしまった感じ。


で、思い出される高田のこの言葉。
http://www.prideofficial.com/free/takada/?id=1149584654

PRIDEという空間に、圧倒的な思いを馳せるファイター、イベンター、そして最高のジャッジメントである観客、この関係性こそがトリプルマストなのである。この三者の熱が、ブレることなく吹き上がり、爆発し、PRIDEの生命線を生み出している。

そう、そのマストな関係が完全に崩れてしまっていた。
生命線、断絶。


仮にそれぞれの熱がこれまでの8掛けぐらいだとしよう。
これまでの0.8倍の観客の熱気とこれまでの0.8倍の煽りVと演出、
そしてこれまでの0.8倍のファイターの思いで、全体として約0.5倍。
0.8×0.8×0.8=0.512 イベントは掛け算。


といっても試合内容が爆発すればすべてを帳消しにしてくれるんだが、
一番の問題は、肝心の選手から圧倒的な何かを感じ取れなかったこと。
特にこれまでPRIDEを引っ張ってきて、「顔」だけで魅せることができる
ノゲイラとミルコの二人の表情から、オーラというか気迫が感じられなかったのが物悲しい。


遠心力を奪われただけでなく、求心力も感じられなくなってしまったPRIDEの未来はどうなる。


<結論>
YOUTUBEに上がってた素人が作った煽りVが一番よかった!
行く前に書いたこれ。

時代はテレビよりネットですよ!!
地上波放送よりYOUTUBE
YOUTUBEのビジネスモデルとPRIDEの明日をみんな考えて。