ゲェー!池辺群虫図! と「奇想の系譜」
「花鳥−愛でる心、彩る技 <若冲を中心に>」を見に、三の丸尚蔵館へ。
http://www.kunaicho.go.jp/11/d11-05-06.html
伊藤若冲の代表作「動植綵絵」30幅を全部5期に渡って公開。
昨日が4期の最終日だったわけだが、ギリギリ間に合ってよかった。
公開されていた作品はここで見れる。
第4期 7月8日(土)〜8月6日(日)
向日葵雄鶏図 大鶏雌雄図 群鶏図 池辺群虫図 貝甲図 老松白鳳図
6作品、どれも素晴らしかったが、特に「池辺群虫図」がもうね。
遊び心溢れすぎてて、ずっと見てても飽きないんだよなぁ。
ほんとおもろいなぁ、若冲は。
来週からは最後となる第5期。
公開される作品はこれ。
第5期:8月12日(土)〜9月10日(日)
老松孔雀図 芙蓉双鶏図 紅葉小禽図 薔薇小禽図 群魚図(鯛) 群魚図(蛸)
あー、1〜3期見逃したのがもったいない。
もっと早く「奇想の系譜」読んでおけばよかったな。
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伊藤若冲以外にも、岩佐又兵衛、狩野山雪、曽我蕭白、長沢蘆雪、歌川国芳・・・
ちょっと変わったオヤジたちの画からビンビンと発せられる何か。
振り返ると時代の本流を開拓してきたのは常に奇想。
まさにThink different。
そのような着想はどうやって得たのか、という過程を著者の絵画に対する
深い知識と愛情によりたどって行く。
まず画を見るだけで圧倒され、そして読み物として相当面白い。
アイデアの作り方として学べることもいっぱい。これはホントにいい本。
「奇想の系譜」あとがきより。
「奇想」という言葉は、エキセントリックの度合いの多少にかかわらず、因襲の殻を打ち破る、自由で斬新な発想のすべてを包括できる
「奇想」は、ひとつには日本美術が古来持っている機智性や諧謔性−表現に見られる遊びの精神の伝統−と深くつながっている。
これはあれか。ゆでたまごのことを言っているとしか思えない。
ゆでたまごこそ、日本美術古来から現代へ脈々と受け継がれる奇想の系譜の先っちょにいる
といっても過言ではなくもないか。やっぱ無理か。
けども、昔の人たちも又兵衛や若冲や国芳の画を見て、
ゲェー!という思いになったのは、間違いないと思うんだけどな。
いくつになってもゲェー!って言いたいし、言わせられる大人になりたいですね。