PRIDE無差別級GP決勝に行ってきた。

PRIDE無差別級GP決勝に行ってきた。


会場ほぼ空席なし。プロレス的には超満員だろう。
47000人発表。
テレビでの宣伝なしに、ここまで埋まるのは凄いのではないか。
PRIDEの底力というか。
トーナメントにかかる期待がいかに大きいか。


オープニング。
花火ドカーン。前回ショボショボだったが、火薬量復活!
そして前回真っ白だったリングには、スポンサーロゴ復活!
といっても、ドンキとかDMMとか健康食品とかまぁそんな感じ。


<第1試合> 西島洋介vsエヴァンゲリスタ・サイボーグ
試合の煽りV。前回に比べ若干レベルアップ。
千葉テレビからテレビ東京ぐらいにはなったか。
「崖っぷち対決」らしいこの試合。
打撃戦が期待されたが、サイボーグが手堅くスリーパー葬。
崖っぷちからの脱出するには、ただ勝ちゃいいってもんじゃないはず。


<第2試合> ミルコ・クロコップvsヴァンダレイ・シウバ
シウバ、例のごとく気合十分。観客のテンションも上がる。
ミルコ、気合が入りすぎているわけでもなく、非常に集中した感じのいい表情。
表情で魅せるファイターはいい。


果敢に攻めるシウバ。上手く裁くミルコ。
前回の対決では互角に思われたスタンドでの攻防。
今回は明らかにミルコが上。
打撃戦を避けタックルに行ったシウバを潰し上になり、
激しいパウンドでボッコボコ。
たちまちシウバの顔面が変形。
右目が塞がり長いドクターチェック。
かなりヤバそう。ここでストップか、と思われたが再開。
再開後、ミルコもスタミナが切れたのか動きが鈍くなったが、
目が塞がっているシウバに伝家の宝刀 左ハイが炸裂!
ズドンと倒れるシウバ!ついでに側頭部もパックリ!

シウバ勝利を予想してたんだけど、終わってみればミルコの圧勝。
今日のミルコは強すぎる。
勝利後も何か感情を押し殺したかのように表情を崩さない。


<第3試合> アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラvsジョシュ・バーネット
ジョシュ!ジョシュ!!ジョシュ!!!
ノゲイラを凌ぐジョシュ人気。こんな日が来るとは。


試合は素晴らしすぎて、興奮しすぎて
細かい内容はよく覚えてない。


お互い、上になり、下になり、横になり・・・
腕を取り、脚を取り、首を取り・・・
これぞ史上最高峰のくんずほぐれず。


試合終了間際、脚を取りに行くジョシュ。
ええええ、そこで足かー、という感じで観客ざわつく。
が、なんとノゲイラ悶絶の表情。膝十字、入ってる!
というところで、タイムアップ。いい試合だ!!


判定の結果・・・2−1でジョシュ!
その瞬間、会場総立ち!!!やた!!!
桜庭がホイスに勝ったときや、ノゲイラがミルコに逆転勝ちしたときも、
同じように総立ちになったが、判定でこの爆発っぷりはかつてない。
それほど素晴らしい試合&ジョシュの愛されっぷり。


<第4試合> セルゲイ・ハリトーノフvsエメリヤーエンコ・アレキサンダー
2試合目と3試合目で興奮しすぎてグッタリしたところで、
間柴vs沢村ばりの悪魔超人対決!
この試合もかなり期待したんだけども・・・


ハリトーノフの試合は見ていてドキドキする。
初期はその狂気にドキドキしていたが、
いつのころからか、逆に突然やられないか心配になってきた。
これはまずいよ、ハリー。
しかしそんな予感が今日も的中。


ハリトーノフ攻めるが、ところどころ顔面にもらう。
うー、あぶなっかしい。
パンチでダウンさせ、マウントまでとるが、いつの間にかまたスタンドへ。
今度は押されるハリー。
明らかに効いている表情で打て打てと挑発したところに、
ほんとにドカン。えーっ。
倒れたところにパウンド&膝を食らい動かないハリー。
ストーップ。えーっ。


ああ、ハリトーノフよ。
技術的には当初より上がってるかもしれないが、
独特の怖さが消えてしまったのが何より悲しい。


以下、長ーい休憩へ

<第5試合> イ・テヒョンvsヒカルド・モラエス
史上最低のくんずほぐれず1

<第6試合> 中村和裕vs中尾“KISS”芳広
史上最低のくんずほぐれず2

この最低の4人の中でも中村は本当にもう。


<第7試合> マウリシオ・ショーグンvsザ・スネーク
踏んだり蹴ったり。


<第8試合> ヒカルド・アローナvsアリスター・オーフレイム
オーフレイム、ちょっと心の弱すぎ。


<第9試合> ミルコ・クロコップvsジョシュ・バーネット
いよいよ決勝!!!
ミルコを凌ぐ声援。間違いなく人気No1はジョシュ。
優勝には一歩及ばなかったが、今日の主役は間違いなくジョシュだった。
ジョシュありがとう。
そしてミルコおめでとう。
久しぶりに体調万全の完璧超人ミルコぶり。
こんなミルコには誰も敵わないと思わせる強さだったが、
はたしてヒョードルを倒せるかというとまだ難しそうだし、
ミルコvsヒョードルよりもやっぱりジョシュvsヒョードル
見たかったところ。


優勝した後もミルコはなんとも言えぬ悲しい表情。
なぜこんな表情なのか!?
まるで大切な人を失ったかのような。


その後、表彰式でベルトを巻いてミルコついに男泣き。
そうか。悲しいんじゃなくて嬉しいのか。
ならいいんだけども。今日の表情はなんか気になるな。


最後にミルコのマイク。長々としゃべるけど翻訳されず。
なぜ?なんか訳せないようなこと言ったんじゃないかと
勘ぐってしまう。


<総括>
こんなに熱気に包まれた大会は久しぶりだ。
やはりいいファイターがいい試合をしてくれるのが、
何より一番素晴らしい。
PRIDE大爆発。
これが地上派で流れないのはもったいなさ過ぎる。


素晴らしかったが、けど一抹の不安も覚えた。
せっかくの大爆発の次がまったく見えてこない。
アメリカでの大会開催に関しては一切触れず。
日本での次回ナンバーシリーズの告知なし。
ヒョードルの不在。
そして気になるミルコのあの表情。


いつも大会後に次の見えないと心配してる気がするのでまぁいいや。
とりあえず今日は大満足。