匂いのエロティシズム

タイトルがあまりに怪しすぎるが、非常に面白い。


去年「五感刺激のブランド戦略」を読んでから臭覚に関する本が読みたかったところに、手ごろな新書を発見。

匂いという情報が、人間の進化の過程においてどのような役割をになってきたのか。発情と匂いと進化の話は興味深い。


また、視覚を中心に考えてると気づかないことが、いっぱいあることに気づかされる。
たとえば、なぜ人は下着をつけるのか?
羞恥心から性器を隠したがるのではなく、生殖器の匂いを封印するためとも考えられないだろうか、という仮説には、視覚以外の五感の観点で物事を考える面白さを感じた。


「<ハナーアソコ>コネクション」の話を読めば、亀仙人が興奮したときになぜあれほどまでに鼻血を出すのかについても納得すること間違いなし。

フォークダンスはワキガの匂いを嗅ぐために巧妙にデザインされている、とか
精子は匂いを感じとって卵子を目指している、なんて説もあるらしい。


いやー、とんでも話も多々混じっていたが、新たなものの見方、発見がいっぱいあったので大満足。

匂いのエロティシズム

匂いのエロティシズム (集英社新書)

匂いのエロティシズム (集英社新書)

五感刺激のブランド戦略

五感刺激のブランド戦略

五感刺激のブランド戦略