噂
荻原 浩

新潮社 2006-02
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。香水の新ブランドを売り出すため、渋谷でモニターの女子高生がスカウトされた。口コミを利用し、噂を広めるのが狙いだった。販売戦略どおり、噂は都市伝説化し、香水は大ヒットするが、やがて噂は現実となり、足首のない少女の遺体が発見された。衝撃の結末を迎えるサイコ・サスペンス。

マーケティングの手法としては昔からあったもののブログの普及によりますます注目度が高まる口コミ。そんな口コミマーケティング=WOM(Word of Mouth)をテーマにした荻原浩のミステリー小説。2001年にすでにWOMをテーマに小説を書く目のつけ所が鋭いなぁ。


そんな口コミマーケティングと帯にある「衝撃のラスト一行に瞠目!」に引かれて買ってみた。


口コミの影響力や危うさなど上手く活かされいて、その観点からは興味深く読めたけどミステリーとしてはまぁ普通だな・・・。
・・・と思ってたら、ラスト一行が!


ネタバレになるので詳しいことはかけないが、ホント良くできてる。



(追記)amazonの書評、どうにかならんのか。

最後、まったく予期できないことが起きます!

と書いておきながら、書評のタイトルに思いっきり「衝撃のラスト一行」を書いているあなた。
いかがなものか。

噂
荻原 浩

講談社 2001-02
売り上げランキング : 310,009

Amazonで詳しく見る
by G-Tools