「三佛寺投入堂」への道
GWに山陰へ行ってきた。
あんまり見るべきところなさそうだな、なんて思ってガイドブックを見ているときに、鳥取県の山奥に国宝「三佛寺投入堂」なるものがあることを知る。
写真家 土門拳曰く
日本一、日本の寺を見てきたといっていい土門拳を持ってして躊躇なくNo1認定。
ただ「素晴らしいが、二度と行きたくない。」とも言ってたようだ。たどり着くまでが相当大変らしい。
あと安藤忠雄も絶賛しているようで、これは一度見ておかずにはいられない。
どれほど素晴らしいのか、どれほど大変なのか。
大いに期待を膨らませて行ってきたわけだが・・・
凄い。期待を超える凄さ。
入山前に「険しい山道を辿っていくので、両手を使える状態にしてください。転落事故もよくあるので気をつけてください。」と注意を促される。
て、転落事故か。まぁだけど大変なのは数箇所だけだろう。年配の人には危険かもしれないが俺は全然平気だ。
なんて思ってたら、そんな甘い認識はすぐに吹っ飛ばされた。
険しい山道どころではない。
そもそもないじゃないか。道が。
いきなり道がなくなり、目の前の壁に木の根っこが。
これは確かに両手を使わずには登れない。とりあえずここは頑張って登ろう・・・
と登りきったら、今度は岩が・・・
こんな根っこやゴツゴツした岩をガシガシ掴んでよじ登ったり、垂直の壁をロープや鎖を使って進んでいく。
これはすごい。本当に大変じゃねえかよ、おい。
命綱も転落防止ネットのようなものもなし。
手を離したら、奈落の底に真っ逆さま。
こえー
正直しんどい・・・・が、オラ、なんかワクワクしてきたぞ!
なんだろうね、この緊張感と充実感とワクワク感。
なんというか「大人のドラクエ」な感じ。たまらねー。
そんなこんなで1時間ぐらい山と格闘して最後にたどり着いた
三徳山のラスボス「投入堂」!
ゲェー、なぜこんなところにこんな建物が!?
大冒険の末にたどり着いたファンタジーを超えたリアル!
凄い!
と投入堂の目の前で声を大にして言いたいところではあったが、実は今年の4月〜8月まで投入堂は修繕工事中のため足場組まれてしまっていたのであった。ショック。
まぁ、修繕工事中の姿もなかなか見れるものではないので、これはこれでよしとしておこう!
つーか、ここにたどり着くまでの過程が素晴らしかったので問題なし!
さて戻るか・・・ってこの道を戻るのか!?
ああ、リレミトが使えれば。
登りよりも下りのほうがある意味大変。何度もケツを岩に打ちつけながらどうにか下山。
いやー、ほんと素晴らしかった!
土門拳の言葉に偽りなし。
だが、俺はいつかもう1度行きたい。
しかしこんな名所を隠してたなんで、鳥取県も侮れない。
俺の拙い言葉ではこの凄さを伝えきれないから下のリンクにある数々の写真を見て、その凄さを見ていただきたい。
参考リンク
- 投入堂 - Wikipedia
- ページが見つかりません
- http://www.page.sannet.ne.jp/dikemoto/mitokusan/mitokusan.htm
- 三徳山へ行ってきました。: 倉敷常日庵留守録
- http://blog.goo.ne.jp/kazya1221/c/239fbf0443fba9ec6b670c522eab7347
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