「生誕120年 藤田嗣治展」

乳白色の裸婦像をいくつか見たことある程度であまり詳しく知らなかったが、いろんな「Foujita」を見れることが出来て大満足。


見たかった藤田が描いた戦争画
アッツ島玉砕」の過剰っぷりに圧倒。


けどそんな戦争画よりも、戦後パリに戻ってからの作品のほうが印象に残った。


主に子供を描くようになるんだけど、これがなんとも異様な雰囲気。
どれも同じ顔の子供たち。
自分の子供はいなかったが近所の子供たちと遊ぶのが大好きだった藤田が描く、人形のように生を感じさせない子供たちの画。
そんな小さい子供たちの絵に囲まれる藤田。
・・・ある種の狂気を感じてしまう。こえぇ。


アージュ・メカニック』


なんか奈良美智っぽいというか、現代の世界に通じるジャパニーズ・ポップアートの原点のようなものを感じた。
どこに行っても「異邦人」
時代の先っちょを行き続けた藤田の凄さをぜひ味わいに。

藤田嗣治「異邦人」の生涯藤田嗣治「異邦人」の生涯
近藤 史人

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奈良美智作品集 「DRAWING FILE」奈良美智作品集 「DRAWING FILE」
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