動画共有サイトの理想と現実


なんか最近めっきりTシャツとゆでたまごサイトになってしまっていたので、
久しぶりにちゃんと勉強しよう。ということで、
イノベーション勉強会「ワッチミーTVのビジネスモデルを考える」に行ってきた。


前回の「YouTubeのビジネスモデルを考える」にも参加し、
そのとき「YouTubeと素人の凄さ」ということを書いたんだけど、
今回参加して一番思ったのは、素人の力なんてみんなあんまり
信じてないんだなということ。


ワッチミーTVに上がってる素人投稿動画を見てみると、
面白いものなんて皆無と言っていいし、
YouTubeだってほとんどは既存メディアの動画をアップしてるだけだから、
確かに素人が面白動画をアップしてみんな共有するコミュニティ、
というのはファンタジーなのかもしれませんけども。


Web2.0は切り捨てられ、あくまでテレビ1.0な作る側の視点で
ネット側の人たちが、広告主のほうしか向いてないあまりにも現実的な
テレビ側の意見ばかりを言っていたので、
おいおい、つまんねーテレビなんかよりも
みんなもっとインターネットにワクワクしようぜー
と後ろのほうの席で、前に出る勇気もなく考えておりました。
けど現実的な話にほとんど参加できなく、やはり勉強不足を痛感。



あと今回参加してた人で実際にワッチミーに動画アップした人って
たぶんいなかったはずなので、実際にアップしたことがある人間として
アップする側の感想を書いておこう。


ワッチミーTVが開設された日に、
YouTubeとワッチミー、あとアメーバにそれぞれ同じ動画をアップ。
キン肉マン世代じゃないとわからない非常にくだらないネタだけども。

ゲェー!
よく見ると二刀流じゃなくて片手だけだから、どんなに頑張ったところで
1200万の半分の600万パワーじゃないか!これじゃ角すら折れない!
下手したら返り討ちで、おわー、って今気づいたけど、まぁいいか。


現在の閲覧数で比較すると、
YouTube 約3500
ワッチミー 約1600
アメーバ 約160


最初の一週間で比較するとYouTubeよりも、
ワッチミーのほうが閲覧数が多かった。
さらに言うとこんなしょーもない動画でもワッチミーの
ランキング上位5位に1,2週間入り続けてた。
一週間で閲覧数は1500ぐらいまで行って、あとは急速に伸び悩み。
というかその後は全然見てもらえない。


逆にYouTubeは最初の一週間はワッチミーの半分ぐらいと
それほど多くなかったけど、いまでもコンスタントに伸び続けている。
ブクマされてるのもYouTube版のみ。


アメーバは・・・まぁいいや。


ということで実際にアップしなくてもわかることではあるが、
アップする側から考えると、どうせだったら多くの人に見られたいから
アメーバよりワッチミーより、当然YouTubeを選ぶことになる。


ワッチミー自体何がしたいのか方向性が見えないけど、
やはり素人にもっと動画を投稿してもらいたいと考えているなら、
まず視聴者を増やないと。
といっても今は見るべきコンテンツがないから見に行く理由がない。
普通であれば最初にコンテンツ集めるの大変だけど、
コンテンツを持っていることと、新たに作ることもできるのが
フジがついてることのメリット。どんどんフジが投入すべき。
権利が絡まない過去のニュース映像とか、新ドラマの予告編とか。
そして何より強いのがテレビを使って集客できるんだから、
人を集めるのは他の動画共有サイトに比べて容易はなず。


人とコンテンツがある程度集められれば、
あとはいい方向に転がって行くんじゃないかなぁ、
と非常に当たり前でありながら理想的なことしか
やはり思いつかないのだが、そんな当たり前のことすら
やろうとしている様子が見えず、
何がしたいのか方向性が全く伝わってこないということが、
ワッチミーの一番の問題じゃないすかね。


いいか悪いかは別として、
フジであることをもう少しアピールするだけでも、
アップする側としては、なにやら変な期待感が出て
ワクワクできるんじゃないかな。


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