プロダクト・プレイスメントの元祖!キン肉マン

土曜日は「忘年会議2006」に参加。
レポートはいろんなの人がすでに書いているようなので割愛。
その後の忘年会で楽しく酒を飲む。今年1年皆様お世話になりました。


忘年会でなぜかキン肉マン話で大いに盛り上がる。(俺の周りのごく一部だったけど)
そこでも、キン肉マンはユーザ参加型漫画を確立させたマンガ 2.0、
ゆでは時代の先っちょを行く天才であることを熱弁してきたわけだが、
もう1点、ゆでがどれだけ時代を先取りしてきたかを書いておきたい。


キン肉マンの好物といえば、吉野家の牛丼。
それ以外にも初期のキン肉マンが、森永のポテロングを食べたり、
ココアを飲んでいたことを覚えてるキン肉マン世代の人間は少なくはないだろう。



キン肉マンの好物 森永ココア

名言「ポテロングやるから、そうおこるな!」


実はこれらが森永から広告料をもらってやっていたことを知っているだろうか。

森永ポテロングや森永ココアは、森永から広告料をもらっての作品内広告だった。

ゲェー。この肉wikiを見てはじめて知った。
今年5月ゆでインタビューでゆで本人が名言していたことを見逃してたよ。

嶋田先生:(略)中野さんが「森永(森永製菓株式会社)の社長がすごい君達の作品を気に入ってて、自分の会社のお菓子をキン肉マンに食べさせてくれたら20万円あげるって言ってる」って。

ガイド:随分太っ腹な社長さんですね!

嶋田先生:原稿料が20万円なのに、一回キン肉マンにお菓子食べさせても20万円。こりゃ、やっていけるなって(笑)

ガイド:タイアップ企画としても、当時では斬新です。

嶋田先生:それでポテロングだとか、森永ココアだとか……。で、それがずっと続いて、4年目でアニメになった時に、アニメのスポンサーにもなって頂いて、森永にはすごいお世話になってますね。

通常のテレビCMが効かなくなってきている昨今、テレビ番組や映画の中に
企業の商品を登場させ商品への好感を持たせようとするマーケティング手法
プロダクト・プレイスメント」が注目を集めている。


テレビや映画のみならず、ようやくマンガにもこの手法が取り入れられてきたところだが、
それを約25年前からやっていたなんて!ゆではやはり凄い。
(いや、ゆでなんかよりも森永の社長が凄すぎる気がするけど、まぁいい)




レフェリーがはっきり言ったと思いきや、

特に商品に触れることなく描かれていることも。

委員長や

テリーマンもさりげなく愛飲。まさにプロダクト・プレイスメント






マンガの中で実際の商品を食べさせたりしてアピールさせるのは、
キン肉マンが元祖!といっても過言ではないのではないか。
ユーザ参加型に、プロダクト・プレイスメントによる広告モデル。
そんな斬新なマンガのスタイルなんか正直どうでもよくなるほどの
ゲェーッでおわーっなストーリー展開。
ゆでたまご先生ってすげえや!




カレーの代わりに。

ぼくらのかませ犬スペシャルマンの病室。一見何もないが、

なぜそこにココアが!
ココアの描き方ひとつとっても、ゆでの底知れぬ才能を感じるだろう。



もうちょっと調べてみたら、
キン肉マンはマンガにおけるプロダクト・プレイスメントのみならず、
プロダクト・プレイスメントそのものの元祖の可能性も出てきた。
博報堂のレポートに以下の文言がある。

スピルバーグ監督の「E.T.」で、少女がE.T.にチョコレート・キャンディをあげるシーンが最初のPPといわれている。

E.T.は82年公開。キン肉マンの連載は79年から。
ということは、明らかにE.T.のチョコレート・キャンディよりも先に、
キン肉マン吉野家の牛丼や森永ポテロングを食べてたのは間違いないわけだ。


というわけで、ゲェー!キン肉マンがプロダクトプレイスメントの元祖!