団塊ひとりぼっち

団塊ひとりぼっち団塊ひとりぼっち
山口 文憲

文藝春秋 2006-03
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団塊の先行きに不安材料なし。
あるのは、語りたくない過去だけ。

いま団塊の胸にある思いはなんなのか。・・・先回りして答えをいってしまえば、ようするに感傷である。センチメンタリズムである。
しかしこれを「たんなる感傷」「たんなるセンチメンタリズム」などと考えるのは間違っている。(中略)これこそが、目下の団塊に最も必要な、心のセーフティーネットであり、精神のシェルターなのである。

ゆるい口調ながらも、ときには鋭い分析を交えつつ、大半は団塊世代の著者による団塊世代の読者へ向けたセンチメンタリズム溢れる思い出話。
団塊世代にとっては、まさに「燃料としての思い出」に火をつけてくれる本なのではないだろうか。
キン肉マン世代の自分にはイマイチだったけど。


結局「あの頃」の思い出を共有していけることが一番幸せだよね、ってことでそれは団塊世代に限ったことではなく、キン肉マン世代の俺としても、いくつになってもキン肉マンの話をしていきたいを改めて思った次第。
定年を迎えた際には「長かった戦いよさらば!」といえるような年のとり方がベストです。